音楽ノート

主に音楽についてのブログです。

ミュージカル「ミス・サイゴン」

ベトナム戦争の極限の状況の中で愛し合うアメリカ兵士クリス(坂元健児)とベトナム人娼婦キム(松たか子)。しかし、アメリカ軍の撤退で二人は引き離されてしまう。

二人の子供タムとともにクリスを待ち続けるキム。タムを利用してアメリカ行きをたくらむエンジニア(橋本さとし)。アメリカで新しい妻エレン(高橋由美子)と新たなスタートを始めようとするが、ベトナムでの悲劇で心を開こうとしないクリス。やがてかつてのクリスの上官ジョン(今井清隆)が運営するベトナムの私生児を救う慈善組織の手によって、クリスはキムに会うためにバンコクへ行く。しかし、二人の運命は。。。

エンジニアの橋本さとしは、いかにも悪そうなキャラクターが出ていて役にはまっていた。キムの松たか子も想いをたっぷりこめて歌っており、ときには絶叫する場面もあり、全身全霊を込めた演技もよかった。クリスの坂元健児は心の葛藤をよく表現していた。エレンの高橋由美子もキムと出会った時の心の動揺をうまく歌っていた。

話題となったヘリコプターの脱出シーンは、大がかりで感動的な演出。音楽も現代的でアジアの雰囲気もあり見事である。時代設定やストーリーに考えさせられるところが多く、とても奥の深い作品だと思う。戦争が数多くの悲劇をもたらしたことを思うと、平和を祈らずにいられない。そして、極限の状況でクリスとタムを愛し、ひたむきに生きるキムの姿は感動的で涙なしには見られない。ぜひ地方でも公演してより多くの人に見てもらいたい作品だが。。。

2004年9月18日(土) 17:15開演

帝国劇場

公式サイト http://www.toho.co.jp/stage/miss_saigon/